キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出ることでお困りですか?
現在冬キャンプで人気沸騰中なのが薪ストーブです。
薪ストーブは、テント内全体を暖めてくれ、しかもガラス窓から見える炎は、キャンパーさまの心を癒してくれます。
薪ストーブは、このように素晴らしいメリットがある半面、当然デメリットもあります。
それは薪を燃やしている時に煙突から火の粉が飛び、場合によってはテントやタープに穴をあけてしまうことです。
もしテントやタープに穴があいてしまえば、使い物になりません。
では一体どうすればよいのでしょうか。
今回はキャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る5つの原因と火の粉対策について詳しくご紹介します。
目次
キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る5つの原因
キャンプ場で、焚き火や薪ストーブで薪を燃やしていると火の粉が発生します。
広い場所での、焚き火やキャンプファイヤーであればほとんど気になることはありません。
ところがキャンプ用薪ストーブの煙突からの火の粉が、テントやタープに穴をあけたり、火災の原因になるかもしれないとしたら放ってはおけませんよね。
では一体なぜ火の粉は発生するのでしょうか。
こちらではキャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る5つの原因についてご説明します。
①針葉樹を燃やすと火の粉が出やすい
キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る1つ目の原因が「針葉樹を燃やすと火の粉が出やすい」ということです。
火の粉が出やすい大きな原因は、燃やす薪の種類にあります。
ホームセンターやキャンプ場で売られている薪は、杉やヒノキのような比較的火の粉が出やすい針葉樹が使われています。
針葉樹にはタールの元になる「樹脂(ヤニ)」が多く含まれています。
このタールが、煙突の中を煙が上昇する時に、一緒に燃えながら上昇していることが火の粉が出る原因です。
②生乾きの薪を燃やすと火の粉が出やすい
キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る2つ目の原因が「生乾きの薪を燃やすと火の粉が出やすい」ということです。
基本的なことですが、本来薪ストーブにおすすめの薪とは、3年ほど乾燥させた薪が最適です。
ところが現実は違います。
ホームセンターやキャンプ場で売られている薪は、回転を早くするため、乾燥しきる前に売られ、燃やされています。
もしも完全に乾燥しきれていない薪を燃やすと、当然薪は生乾きであることから、燃やしても温度が上がりません。
すると薪に含まれるタールが、完全燃焼できる温度まで上がれません。
タールは薪ストーブの燃焼室内で燃焼できないまま、煙と一緒に煙突の中を上昇して行きます。
そして途中で引火して、火の粉になってしまうのです。
また生乾きの薪だけでなく、生木自体も火の粉を発生しやすい傾向にあります。
③大量に紙を燃やすと火の粉が出やすい
キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る3つ目の原因が「大量に紙を燃やすと火の粉が出やすい」ということです。
一般的には火が付きやすいように、焚き付け時に紙を燃やします。
紙も少量であれば、すぐに燃え尽きてしまいます。ところが大量に燃やすと、火の粉の原因になります。
紙が火の粉になるメカニズムは、焚き付け時は、勢いよく燃やすため、強い「ドラフト(上昇気流)」が起こります。
すると強いドラフトにのった紙が、燃焼室内で燃え切らないうちに外に飛び出してしまい、火の粉になってしまうのです。
④薪を一気に燃やすと火の粉が出やすい
キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る4つ目の原因が「薪を一気に燃やすと火の粉が出やすい」ということです。
こちらの原因も紙と似ています。
薪を一気に燃やす時は、ダンパー全開・吸気レバー全開の状態にしています。
よって強烈な「ドラフト(上昇気流)」が発生します。
すると薪の破片が燃え切らないうちに煙と一緒に上昇してしまい、火の粉になり外に放出されてしまいます。
⑤煙突内にススやタールが付着していると火の粉が出やすい
キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る5つ目の原因が「煙突内にススやタールが付着していると火の粉が出やすい」ということです。
ススやタールが発生する原因は、薪ストーブ内で「二次燃焼」が上手く行われていないからです。
一般的な薪ストーブは、薪を燃やす(一次燃焼)と、薪を燃やして発生した「煙(ススやタール)」を、暖かい空気で再度燃やす(二次燃焼)という二段階の燃焼が行われます。
ところが薪ストーブ内で「二次燃焼」が、上手く行われていないとススやタールは煙突に付着します。
薪ストーブからの炎が煙突に立ち昇るたびに、煙突内に付着したススやタールに引火して燃え、火の粉となり外に放出されます。
キャンプ用薪ストーブの煙突から出る火の粉対策!
このように様々な原因が元で、キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が発生しています。
では火の粉対策は一体どうすれば良いのでしょうか。
火の粉対策に有効な手段は、薪ストーブの煙突の中に「火の粉止め」をすることです。
「火の粉止め」とはこの場合、煙突内に火の粉が外に飛び出していかないように「金属のメッシュ(金網)」をかけることです。
「金属のメッシュ(金網)」の目が小さいほど、大きな火の粉が通されず、煙だけが煙突から排煙されることになります。
キャンプ用薪ストーブのおすすめ商品