1日分の野菜を食べられるというコンセプトで、カレー好きに好評のお店が、「キャンプエクスプレス」。名前にキャンプが入っているとおり、キャンプ好きにも見逃せないカレー店です。
ですが、そういえばこのお店、最近あまり見かけないなと思う方も多いのではないでしょうか。 駅ナカやショッピングモールにたくさん入っていたこのお店、最盛期は20店舗以上あったのですが、その多くが閉店してしまいました。
現在、全国に残されているのは6店のみ。
このうち2店が、JR東日本の駅ナカにあります。
池袋と並び、駅ナカキャンプカレーの最後の聖域となった、エキュート品川サウス店をご案内します。
キャンプエクスプレスとは?
キャンプエクスプレスはカレー専門店です。 キャンプでつくる力強いカレー、煮込まないカレー、そして野菜をたっぷり食べられるカレーというのが、キャンプエクスプレスのコンセプトです。
キャンプのイメージらしく、片手鍋のフライパンで熱々のカレーが供されます。 厚手の鋳鉄でできた、スキレット鍋といわれるものです。これでサーブされるカレーは、キャンプ好きの心をつかむでしょう。
フライパンの中に、カレーとライスが両方載っています。フライパンは熱々ですのでお気をつけていただきましょう。
代表的なメニュー野菜たっぷりの野菜カレー
代表的なメニューは、実に350gの野菜が入った一日分の野菜カレー(990円)。
トマト、パプリカ、れんこん、玉ねぎ、ペコロス、さつまいも、なす、かぼちゃなど豊富な野菜入り。
ルーは3種類、オリジナルとタイ風グリーンカレー、南インドカレーです。
辛さは選べます。
注文を受けてから、お客の前で野菜を炒めて作る、ライブ感たっぷりのカレーです。
カレーソースがたっぷり掛かったタイプではなく、素材の味を楽しむカレーといえます。
ユニークなのは片手鍋だけではありません。スプーンは、小さなシャベルの形をしています。
飲み水を入れるマグカップは厚手のステンレスで、野趣たっぷり。
店内装飾にもキャンプ道具がいっぱいで、キャンプ好きの目にも楽しいお店です。
お店はひところより減りましたが、個性的なカレーに、固定のファンも多いお店なのでなくなることはないでしょう。
エキュート品川サウス店
多くのファンがついている、キャンプエクスプレスエキュート品川サウス店は、品川駅の駅ナカ店舗です。
東海道新幹線の発着駅であり、近い将来はリニア中央新幹線の始発駅になる品川駅は、一大ジャンクションであり、終日賑わっています。
新幹線改札内は実用一点張りでややさみしいのですが、在来線エリアにあるJR東日本の駅ナカが充実しています。
この駅から新幹線のみ利用の人の中にも、在来線改札から入ってくる人が多くみられます。
品川駅の在来線、改札内のコンコースは南北に一本ずつあります。
このうち賑わっているのは、京急線との乗換口もある、南側の大きなコンコースのほうです。
南側コンコースは大変広く、巨大ショッピングモールとなっています。
新幹線に乗る前のお弁当やお土産の購入のためだけでなく、駅の中できちんとした食事のできるお店も多数揃っています。
大きなコンコースの北側が、2階建てになったエキュート品川。
こちらには、イートインのお店やお土産、お惣菜のお店が並んでいて、デパ地下に似た雰囲気もあります。
大きなコンコースの南側は、エキュート品川サウスという別の名がついた一帯です。
お土産コーナーの奥に、飲食店が集まる一画があります。
その一画、乗換え客も多数通行する人通りの多いひときわ目立つ場所に、キャンプエクスプレスがあります。
池袋とこちら品川、駅ナカのキャンプエクスプレス2店を運営するのは、JR東日本系の飲食事業会社、日本レストランエンタプライズ(NRE)です。
駅弁の製造で有名な会社です。
NREが運営するキャンプエクスプレスも、他に多数ありましたが、現在では2店になりました。
カウンターと、1人ずつ座れる大きなテーブルがあります。
駅ナカですが、食事をさっと済ませて急いで出ていくという、気ぜわしい雰囲気はありません。
のんびりするところまではいかないにしても、キャンプ気分で、くつろいでカレーをいただきましょう。
駅構内のお店なので朝から開いており、10時まではモーニングカレーが食べられます。
朝のメニューは、「モーニングベジカレー」(590円)」と、「モーニングスパイシーチキンカレー(690円)」から選べます。
ミニサラダとドリンクがついています。
ドリンクはヨーグルトも選べます。
朝の価格としてはやや高めかもしれませんが、朝からがっつりお腹を満たしたい、でもヘルシーなのがいいというわがままな要望を満たしてくれます。
改札内なので、新幹線や空港利用の人に限らず、一度電車を降りて立ち寄る価値があるお店です。