薪ストーブのダンパーの使い方をお探しですか?
冬キャンプになると薪ストーブを使いますが、薪ストーブを使う時に重要になってくるのがダンパーの使い方です。
ダンパーがあることで、薪ストーブをオーナーさまの思い通りにコントロールすることができます。
ではダンパーは、一体どんな使い方をすれば良いのでしょうか。
今回は薪ストーブのダンパーの使い方について詳しくご紹介します。
目次
薪ストーブで使われるダンパーとは一体何か?
薪ストーブをこれまで操作されたことがありますか?
薪ストーブの操作の経験がないと、ダンパーが一体どんなものなのかよくわからないことでしょう。
ダンパーを一言でいうと、煙突の中にあって、煙の排出量を調整する装置のことです。
もっと簡単にいうと「薪の火加減の調整をする装置」のことです。
ダンパーをガスコンロに例えると「火力の強さを調整するハンドル」のようなモノです。
一般的なダンパーの形は「円盤」の形をしており、熱に強い金属で造られています。
ダンパーには、空気が少し通るような小さな穴が数カ所あります。
またダンパーには、長い釘のような金属の棒が差し込まれています。
この長い釘のような金属の棒が煙突の中で軸となり、ダンパーが煙突の中に装着されます。
薪ストーブではダンパーはどの部分に装着される!
ダンパーが装着される場所は、薪ストーブの外部に取り付けてある煙突の中です。
元からダンパーが取り付けてある煙突もあります。
ダンパーが煙突に取り付けられるイメージは、煙突の中に左右2か所の穴がある場所にダンパーを入れ、煙突の右の穴から金属の棒を差し込み、ダンパーの穴を通り、左側の穴まで金属の棒を貫通させます。
金属の棒が貫通できればダンパーの取り付けは完了です。
ダンパーが使われる理由とは?
ダンパーが冬キャンプのテントの薪ストーブで、使われる理由をご存じでしょうか?
ダンパーは薪の火加減の調整をすることがメインの役目です。
ところがもう一つ理由があります。
それはテント内の急激な温度の乱高下を抑えることです。
テント内で薪ストーブを使っている時に、薪を入れると薪が燃え上がり、テント内は急激に温度が上昇して30度くらいになったりします。
ところが薪が燃え尽きてしまうと、今度は逆にテント内は急激に冷えて込んでしまい、10度台にまで下がってしまいます。
テント内の温度が乱高下が激しすぎると、体調を崩す恐れがあります。
そのためダンパーを使うことで、極力テント内の温度を一定化して、体調を崩さないようにさせるためでもあります。
ダンパーの相棒?吸気レバーとは?
薪ストーブには、薪の火加減の調整をするためにダンパーと吸気レバーがあります。
この2つを使って、薪の火加減を調整します。
薪ストーブでのダンパーの相棒になるのが、吸気レバーです。
吸気レバーの設置場所は、薪を燃やしている皿の下にあります。
吸気レバーを開閉して、空気を入れたり、入れなかったりします。
ダンパーと吸気レバーを調整することで、薪の火加減が強くなったり弱くなったります。
ちょっと複雑ですが、次の章ではダンパーの使い方についてご説明します。
冬キャンプでの正しい薪ストーブの使い方! キャンプ用薪ストーブの煙突から火の粉が出る5つの原因と火の粉対策 キャンプ用薪ストーブの撤収方法!薪ストーブでのダンパーの使い方4つのパターン!
薪ストーブは、ダンパーと吸気レバーの開閉で薪の火加減の調整をします。
こちらではこの2つの開閉度合いでの、薪の火力の強さをご説明します。
①ダンパー全開・吸気レバー全開
ダンパー全開、吸気レバー全開の状態は、排気も吸気も全開の状態です。
両方が一度に全開の状態は、空気(酸素)の流れが最も良い状態です。
メリットは、勢いよく炎が燃え上ります。最も火力が強い状態になり、室温も上がります。
ダンパー全開、吸気レバー全開の状態は、薪を新しくくべる時に行います。
その理由は、新しい薪はそのままでは燃えにくいので、空気(酸素)の流れを良くすることで、薪に火がつきやすくします。
デメリットは、あっという間に薪が燃え上ってしまい、薪の消費が多いことです。
②ダンパー全閉・吸気レバー全閉
ダンパー全閉、吸気レバー全閉の状態とは①と真逆の状態です。排気も吸気も全閉の状態です。
両方が一度に全閉の状態は、空気(酸素)の流れが最も悪い状態です。ただしダンパーにある小さな穴から、空気が多少漏れてはいます。
メリットは、急激に燃え上った炎を抑えることができます。部屋温度も下げることができます。
また燃費が良くなるので、薪を節約できます。
薪ストーブの火力が強すぎる時には、ダンパー全閉、吸気レバー全閉の状態にされてください。
デメリットは火力が弱いことです。また煙が薪ストーブ本体から漏れる時には、ダンパーのみを軽く開いてください。
③ダンパー全閉・吸気レバー全開
ダンパー全閉、吸気レバー全開は、排気が抑えられ、吸気は全開の状態です。
この状態は、排気された分だけ、空気(酸素)が入ってきます。
空気(酸素)の流れが緩やかになります。炎はゆらゆらした炎になります。
メリットは、穏やかな炎の状態を長くキープできることです。
デメリットは火力が弱いことです。
④ダンパー全開・吸気レバー全閉
こちらは③と真逆の状態になります。排気はどんどん出ていきますが、吸気は逆に抑えられています。
空気(酸素)が抑えられるので、酸素がなくなり一次燃焼の炎は消えてしまいます。
一次燃焼の炎が消えると、二次燃焼(オーロラバーン)の状態に切り替わります。
一次燃焼とはこの場合「薪を燃やすこと」です。
二次燃焼とは、一次燃焼(薪燃焼)で発生した、ガスや不純物(微粒子、タール、二酸化炭素)などを完全に燃やしきり、完全燃焼させることです。
二次燃焼した後の煙は、無臭、無害でクリーンな排気になります。