キャンプ用薪ストーブの撤収方法をお探しですか?
冬キャンプに薪ストーブが使えると、カレー、ハンバーグ、焼きそばなどを作ることができます。
また薪ストーブは寒い夜もテント内を温めてくれ、屋外がマイナスになってもテント内は20度超えです。
冬キャンプに薪ストーブがあることで、快適に過ごすことができます。
ところで薪ストーブはキャンプの終わりには撤収しなければなりませんが、一体どうやって撤収すればよいのでしょうか。
今回はキャンプ用薪ストーブの撤収方法について詳しくご紹介します。
目次
薪ストーブはキャンプ場を出る時間から逆算して撤収の準備に入る!
一般的なキャンプ用品であれば、キャンプ最終日の好きな時間に片づけて、いつでも車に積み込むことができます。
ところがキャンプ用の薪ストーブだけはそうはいきません。
その理由は薪ストーブの中に、薪を燃焼させたあとの「熾火(炭火)」があり、熱を持ったままなのです。
「熾火」がある状態で、撤収を開始すると、やけどしたり火災の原因になったりします。
よってキャンプ用の薪ストーブの撤収の場合は、キャンプ場を出る時間から逆算して撤収の準備に入る必要があります。
キャンプ用薪ストーブ撤収前の準備とは?
ではキャンプ用薪ストーブ撤収前の準備とは一体どんなことをすればよいのでしょうか?
キャンプ用薪ストーブ撤収前の準備とは「熾火」の処分をすることです。
薪ストーブの中で「熾火」を燃焼させるか、消火させるか、または薪ストーブから「熾火」を離すかの3つの方法があります。
こちらではそれぞれの方法についてご説明します。
①ダンパー・吸気レバーを全開にして 熾火 を燃焼させてしまう!
「熾火」を処分する方法の1つめが「ダンパー・吸気レバーを全開にして 熾火 を燃焼させてしまう」ことです。
薪ストーブは、空気の流れを調整することで、燃焼を自在にコントロールすることができます。
ダンパー・吸気レバーを全開にすると空気(酸素)が送り込まれ、燃焼力が最大になり、薪が勢いよく燃えてくれます。
この仕組みを利用して「熾火」を全て灰に変えてしまうことができます。
②ダンパー全開・吸気レバー全閉にして 熾火 を鎮火させてしまう!
「熾火」を処分する方法の2つめが「ダンパー全開・吸気レバー全閉にして 熾火を鎮火させてしまう」ことです。
こちらの仕組みは、排気を全て吐き出してしまい、吸気を全て遮断して空気(酸素)が入らないようにします。
こうすることで、燃焼室内で酸素が不足して「熾火」が鎮火します。
③薪ストーブから 熾火を離してしまう!
「熾火」を処分する方法の3つめが「薪ストーブから 熾火 を離してしまう」ことです
薪ストーブの燃焼室内にある「熾火」は簡単には消えてくれません。
細かい「熾火」になってからも、しばらく熱を保ち続けます。
そんな時には「熾火」を専用のスコップですくい、火消し壺に全て入れてしまいましょう。
ただし火消し壺にいれたままだと簡単には消えてくれません。
その場合は火消し壺に蓋をしてください。
蓋を閉めると「熾火」から空気(酸素)を遮断することで消火が早まります。
また「熾火」を地面の上に広げて散らすことで、燃焼が早まり燃え尽きて消火されます。
薪ストーブの消火には水は絶対に使ってはいけない!
薪ストーブの消火の方法で絶対にやってはいけない方法があります。
その方法とは薪ストーブの消火に水を使うことです。
一般的に地面の上で焚火をして、火を消す時には水を使えば簡単に火は消えます。
ところが薪ストーブの中に「熾火」がある時は、水は絶対に使わないでください。
その理由は、薪ストーブが「熾火」の熱で温まっており、薪ストーブが熱で膨張(ぼうちょう)しているからです。
薪ストーブが熱で膨張している時に、いきなり水をかけられると急激に冷やされ収縮してしまい、金属であれば変形、鋳物(いもの)であれば痛めてしまうことがあります。
くれぐれも薪ストーブを消火する時は水を使わずに、時間をかけて薪ストーブをゆっくりと常温に戻しましょう。
キャンプ用薪ストーブの撤収の流れ
キャンプ用薪ストーブが完全に常温になったら撤収することが可能です。
順番通りに解体していきましょう。
①煙突周りの片付け
キャンプ用薪ストーブの撤収の流れの1つ目が「煙突周りの片付け」です。
煙突は倒れないようにロープで固定されています。
煙突からロープを外し、煙突をバラバラに解体します。
煙突ガードが装着されている時は外して下さい。
煙突をバラバラにしたら、サイトの地面にきれいに並べておきます。
②本体周りの片付け
キャンプ用薪ストーブの撤収の流れの2つ目が「本体周りの片付け」です。
本体周りの片付けは、最初に本体の燃焼室下部にある灰を全部かきだします。
次に本体下部の脚を折り畳み、本体左右についているパイプテーブルを折り畳みます。
本体に何もついてない時はそのままでOKです。
③煙突を本体内部に収納
キャンプ用薪ストーブの撤収の流れの3つ目が「煙突を本体内部に収納」です。
本体内部に解体した煙突を入れます。
パーツがあれば、煙突の中に差し込んで入れてください。
全ての煙突とパーツが入れば、開閉扉を閉めます。
④収納用キャリーバックに入れ、車に積み込む!
キャンプ用薪ストーブの撤収の流れの4つ目が「収納用キャリーバックに入れ、車に積み込む」ことです。
最近のキャンプ用の薪ストーブであれば、収納用キャリーバックがあります。
薪ストーブ本体を収納用キャリーバックに入れます。
その後その他のパーツと一緒に車に積み込みます。
⑤熾火の消火を確認する
キャンプ用薪ストーブの撤収の流れの5つ目が「熾火の消火を確認する」ことです。
こちらでは薪ストーブの「熾火」の消火の方法として、火消し壺に「熾火」を入れて蓋を閉め、空気(酸素)を遮断する方法でご紹介します。
火消し壺の中を見て「熾火」の消火を確認します。
「熾火」がなくなり、完全に火の気がなければOKです。
キャンプ用薪ストーブの撤収はこれで完了です。