冬キャンプでの正しい薪ストーブの使い方!

キャンプでの薪ストーブの使い方についてお探しですか?

最近冬キャンプで、トレンドになっているのが薪ストーブです。

薪ストーブは、焚火のテント版のようなイメージがありますが、全くの別モノです。

一見簡単そうに見えますが、薪ストーブの使い方は結構難しいものがあります。

今回は冬キャンプでの正しい薪ストーブの使い方について詳しくご紹介します。

冬キャンプでの薪ストーブが見直されるようになった!

現在一般のご家庭で、薪ストーブを使われているところはほとんどないでしょう。

昔の日本であれば、薪ストーブはなくても、どこのご家庭にも「囲炉裏」があった時代がありました。よって薪のくべかたなどは、子供のころから親たちから教わっていました。

囲炉裏や薪ストーブなどのような「直火」での暖房は、火災のリスクや使い勝手の悪さから、ほとんどなくなってしまいました。

ところが現在アウトドアブームが起こったことで、テント内での薪ストーブが見直されるようになりました。

冬キャンプにおいては、一大薪ストーブブームが起こっています。

ぜひみなさんも、薪ストーブライフをお楽しみください。

まずは購入する前に一度レンタルしてみよう!

冬キャンプに薪ストーブがあれば、間違いなくおしゃれな雰囲気を楽しむことができますよね。

ところが実際に薪ストーブを購入するとなると、一体どの薪ストーブが良いのかよくわからないことでしょう。

薪ストーブは、様々なメーカーから販売されており、どれも魅力的で良い製品なので、簡単には決められないことでしょう。

そんな中最近は、薪ストーブをレンタルしてくれるキャンプ場が増加傾向にあります。

何度か冬のキャンプ場で、実際にレンタルして使ってみることで、自分に最適な薪ストーブがどれかわかるのではないでしょうか。

薪ストーブの使い方の手順!

冬キャンプで、薪ストーブを使うとウキウキしてきますよね。

ところでみなさんは、薪ストーブの使い方はご存じですか。

こちらでは薪ストーブの使い方について丁寧にご説明します。

①屋外での試し焚き

薪ストーブは、テント内で本格的に使用する前に一度「試し焚き」をする必要があります。

試し焚きをする理由は「表面のさび止めの薬品を焼き切る」ためです。

薪ストーブの本体の表面には、さび止めの薬品が塗ってあります。

そのため試し焚きなしで、テント内で使うと大量の煙が発生して、テント内に異臭が立ち込めて、とても過ごせる状態ではなくなります。

そのため一度屋外で試し焚きをします。

しっかりと焼き切ることで、煙と異臭がなくなります。

②薪ストーブ用アイテムを用意する

早く薪ストーブを設置したいところですが、その前にやることがあります。

それは「薪ストーブ用アイテム」を用意することです。

薪ストーブだけあっても、アイテムがないとその後に何もできません。

薪ストーブ用アイテムとは次の10点です。

①ロックタイト

ロックタイトとは「焼き付き防止潤滑剤」です。使い方は煙突をつなげる時に、煙突のジョイントに塗ります。

これにより解体する時にスムーズに抜けます。

②耐火グローブ

耐火グローブは、燃焼時に開閉窓を開ける時に使ったり、薪をくべる時に使います。

高品質な耐火グローブであれば、熾火も掴めます。

③火ばさみ

火ばさみは、燃焼中の薪を動かしたりする時に使います。

④薪ストーブ用温度計

ダンパーや吸気レバーを使って、薪ストーブの火力を調整する時の目安にするために使います。

⑤ミニスコップ

薪が完全燃焼した後に残った灰を排出するために使います。

⑥薪

当然のことですが、薪ストーブには薪が必要になります。

できるだけ長さや太さが違う3種類以上の薪をそろえましょう。

⑦着火剤

火がスムーズにつくように用意します。

⑧長い柄のライター

できるだけ長い柄を持つライターの方が、奥まで届いて火がつけやすいです。

⑨新聞紙

新聞紙のような燃えやすい、種火をつくれる紙を用意してください。

⑩防火用バケツ

薪ストーブを使う時には、必ず薪ストーブの近くに防火用のバケツを用意しましょう。

③薪ストーブのセッティング

薪ストーブの本体をセッティングします。

場所は必ず床面がフラットで、水平な場所においてください。

デコボコのある場所や周囲に燃えるモノがあるところに設置すると、不具合や火災が発生するおそれがあります。

④煙突の取付

次に薪ストーブの本体に煙突を取り付けます。

煙突のジョイントには、あらかじめロックタイトを塗っておき、解体時のことを考えておきましょう。

また煙突は上部に向かっては垂直、横方向に向かっては水平を心がけて取り付けましょう。

⑤火起こし

薪ストーブの開閉扉をあけ、燃焼室内に細薪や樹皮などのたき付け用の乾燥した細木を入れます。

着火材をふりかけ、新聞紙を入れ、ライターで火をつけます。

火起こしの時は、火力が全然ないので、細くて燃えやすい細木を入れ、できるだけ空気が入りやすいように隙間をあけてから細木をくべましょう。

⑥煙突の煙を確認

火の勢いが強くなってきたら、一度煙突の煙を確認されてください。

薄い煙が勢いよく立ち昇った時には「ドラフト(上昇気流)」が発生しています。

開閉扉を閉めて、ダンバー、吸気レバーとも全開に開いて、さらに炎を舞い上がらせてください。

⑦太薪の投入

燃焼室の中の薪が勢いよく燃え上がった時には、いよいよ太薪を投入されてください。

太薪に火が通るまで、ダンバー、吸気レバーとも全開に開いて、さらに火の勢いをあげてください。

⑧エコ運転に切り替える

太薪に火が通ったらダンパー全閉、吸気レバー全閉にしてください。

こうすることで、薪が一気に燃焼してしまうことを抑え、長時間ゆるい炎が持続できます。

⑨火力が安定してきたら料理を作る

エコ運転にすると、火力が安定してきます。

この時に料理を始めてください。

長時間コトコトにこむことができますよ。

⑩消火

消火する時は、薪を全て燃焼させてください。

間違っても水などは使わないようにしましょう。