なぜ冬キャンプに使う薪ストーブの煙突は断熱する必要があるのか!

冬キャンプに使う薪ストーブは、断熱する必要があることはご存知でしたか?

冬キャンプになると、テント内は暖房がないとかなりキツイものがあります。

そんな中、現在冬キャンプでは、薪ストーブの人気が高まっています。

ところで薪ストーブを問題なく使うには、煙突を断熱する必要があります。

一体なぜでしょうか。

今回は冬キャンプに使う薪ストーブの煙突は断熱する必要があるについて詳しくご紹介します。

薪ストーブのテント内の設置には必ず煙突が必要!

冬キャンプには、薪ストーブの他にも石油ストーブ、電気ファンヒーター、電気カーペットなどの様々な暖房用品が使われています。

これらの暖房用品は、テント内で使われることが一般的です。

ところが薪ストーブは、石油ストーブなどのような一般的な暖房用品と比べて大きな違いがあります。

その違いとは、薪ストーブには必ず煙突が必要だということです。

逆に石油ストーブなどのような一般的な暖房用品などには、煙突がいらないものがほとんどだということです。

その理由は、薪ストーブは薪を「燃焼」させていることから「煙」が発生するからです。

この「煙」がテント内に充満すると呼吸困難になるおそれがあります。薪ストーブには必ず煙突を設置して「煙」をテントの外に排出する必要があります。

テントには煙突を外に出す穴が必要!

薪ストーブを使わない春夏秋キャンプには、テントに「穴」は必要ありません。

よって一般的なテントを使われてOKです。

ところが冬キャンプなどで、薪ストーブを使う予定がある場合には、テントの外に煙突を出すための穴が必要になります。

テントには、シングルファスナーとダブルファスナーがついているものがあります。

シングルファスナーとは、一方向に開閉ができるファスナーのことです。シングルファスナーには、スライダーが1個ついています。

ダブルファスナーとは、スライダーが2個ついており、お互い反対向きにファスナーを開閉できます。

元々テントの上部に、ダブルファスナーがある場合には薪ストーブは設置でき、煙突をダブルファスナーから外に出せます。

煙突をテントから外に出す時には、煙突ギリギリまでスライダーを寄せて、テント内に冷気、雨、雪などが入らないように閉める必要があります。

ダブルファスナーがないテントにはフラッシングキットを装着して煙突を外に出す!

テントにダブルファスナーがあれば、ダブルファスナーの開口から煙突を外に出します。

ところがダブルファスナーがないテントの方が一般的です。

そんな時には「フラッシングキット」を装着して、煙突をテントの外に出します。

フラッシングキットとは「煙突を外に出すための専用パーツ」のことです。

フラッシングキットを例えると、イメージ的にはドリンクを飲む時に、ストローを差し込むフタの「開口」の役目になります。

フラッシングキットがあることで、テントにダメージを負わせることなく、煙突をテントから外に出すことができます。

薪ストーブが燃焼すると煙突は高温になる!

当然のことですが、本体である薪ストーブが熱を放出して、テント内が温かくなれば、煙の通り道である煙突も同じように「高温」になります。

仮に煙突をフラッシングキットを通さずに、テント生地にそのまま触れさせていると最悪の場合「火事」になる危険性があります。

テントを守るためには「煙突ガード」という、プロテクターを取り付ける必要があります。

テントの防熱対策にはプロテクターが必要!

プロテクターとは、煙突の直径よりも広い網状の円錐型の「煙突ガード」のことです。

「煙突ガード」といっても煙突を守るわけではなく、逆にテントを煙突の熱から守るためのものです。

プロテクターには、純正のものもあれば、サードパーティ製もあります。

また「煙突ガード」に「断熱材」などを巻いて温度を下げる工夫もされています。

煙突ガードの断熱材にはどんなものがあるのか?

ところで煙突ガードの断熱材には、一体どんなものがあるのでしょうか。

煙突ガードの断熱材として有名なものが「LEDAUT(レダホト) サーモ バンテージ」です。

煙突ガードの断熱材は基本的に「バンテージ」のような巻モノを、煙突ガードに包帯のようにして巻くことが一般的です。

その他にもボード状の断熱材やマット状の断熱材もあります。

次の章では「LEDAUT(レダホト) サーモ バンテージ」について詳しくご紹介します。

LEDAUT(レダホト) サーモ バンテージとはどんな断熱材なのか?

煙突ガードの断熱材としてよく使われているのが「LEDAUT(レダホト) サーモ バンテージ」です。

レダホト社製のサーモ バンテージです。

レダホト サーモ バンテージは、バイクや車などのパイプやマフラーなどに巻くバンテージとしてよく使われています。

そのため耐熱温度は800度まで耐えられます。

一般的な薪ストーブの本体の温度は、200~450度ほどです。また煙突の温度は約130度ほどになります。

よってレダホト サーモ バンテージは、耐熱800度なので余裕で耐えられます。

レダホト サーモ バンテージの使い方!

煙突ガードの断熱材レダホト サーモ バンテージの使い方は、煙突ガードに金属ボンドを塗りながら、巻きつけていき始点と終点は結束バンドで締めます。

また煙突に直接巻く場合も同じように、金属ボンドを塗りながら、巻きつけていき始点と終点は結束バンドで締めてください。

レダホト サーモ バンテージは、温度の上昇を軽減してくれ、煙突が触れてからのテントの被害を低減させます。