キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法をご存じですか?
薪ストーブを、お手入れした方が良いというのはわかっていても中々できませんよね。
安全に使うためには、普段からお手入れは欠かせません。ただし手間や時間のことを考えると簡単には手を出せません。
ではキャンプ用の薪ストーブをお手入れするには一体どうすれば良いのでしょうか。
今回はキャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法について詳しくご紹介します。
目次
キャンプ用薪ストーブのお手入れは使うたびにした方がよい!
一度キャンプに行くと、いろんなキャンプ道具を持って行くことになります。
特にテント周りのキャンプギアだけでもかなりの数になります。
そんな中、冬キャンプで使われるのが薪ストーブです。
薪ストーブはキャンプ場への持ち運び、設置や解体、持ち帰りなど、かなり手間がかかります。
そのため使う前も、持ち帰った後もお手入れするのが面倒くさいというのが本音のところではないでしょうか。
薪ストーブもできれば、キャンプのたびにお手入れをした方が良いです。
一見汚れていないように見えても、積み重なった汚れは、後々とれなくなりますし、不具合の原因にもなります。
次の章からは具体的なお手入れの流れについてご説明します。
①養生シートの上でお手入れをする
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の1つ目が「養生シートの上でお手入れをする」ことです。
薪ストーブは、2~3回使うと、表面にススや灰、タールなどがつきます。
そのためお手入れをすると、それらの汚れが床に落ちてしまいます。
お手入れを始める前には、必ず養生シートの上に薪ストーブや煙突や周辺機器をおいてから始めましょう。
②お手入れ用道具を準備する
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の2つ目が「お手入れ用道具を準備する」ことです。
そもそもの話ですが、お手入れをする道具がないと、お手入れができません。
こちらではキャンプ用の薪ストーブのお手入れに必要な道具をご紹介します。
1 薪ストーブクリーナー
薪ストーブの本体についたススや汚れを落とす専用のクリーナーです。
2 ウエス
薪ストーブ本体に、薪ストーブクリーナーを吹き付けた後に、ウエスで拭き上げます。
3 ガラスクリーナー
ガラスクリーナーは、開閉扉に搭載されている耐火ガラスをお手入れするために使います。
特に耐火ガラスの内側には、灰、スス、タールがこびりついています。
4 ストーブポリッシュ
補修磨きペーストとして使います。
5 ストーブポリッシュブラシ
ストーブポリッシュをストーブポリッシュブラシを使って、薪ストーブ本体表面に均一に塗り、光沢を出します。
6 キャットテイルブラシ
本体内部の狭い場所に入って掃除します。
7 パテ・補修材
薪ストーブの本体の表面のキズや穴などを補修して埋めます。
8 煙突用お手入れ道具
煙突お手入れ用の様々な道具です。一般的にはタールを落とす薬品が多いです。
9 その他
ブラシ、ちり取り、掃除機(ハンディタイプ)などです。
③薪ストーブの開口部、パーツを全てはずす
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の3つ目が「薪ストーブの開口部、パーツを全てはずす」ことです。
まずは薪ストーブの全ての開口をはずします。
開口とは扉や蓋のことです。
天板の蓋はすぐにはずれます。
開閉扉は、ねじをはずして一度本体から離しましょう。
また煙突口や吸気口、灰皿、その他燃焼室内部にあるパーツは全てはずしてください。
④薪ストーブ本体の内部のお手入れ
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の4つ目が「薪ストーブ本体の内部のお手入れ
」です。
薪ストーブの中でも最も汚れているのが本体の内部です。
まずは内部にこぼれている灰を全てブラシでとってしまいましょう。
とれない灰は、最後に掃除機(ハンディタイプ)で吸い上げてください。
灰がとれたら、薪ストーブクリーナーを吹き付けて、ウエスで吹き上げてください。
ススやタールをしっかりと拭き取りましょう。
基本は上から下に向かってお手入れをしましょう。
逆に下から上に向かってお手入れをすると、せっかくお手入れをしても、上の汚れが下に落ちる場合があるので注意しましょう。
また薪ストーブ本体の内部のお手入れには、もう一つ注意点があります。
お手入れをして、灰、スス、タールをとることも大事ですが、それ以上に気をつけて欲しいのは、内部の破損や問題点を見つけることです。
薪ストーブ使用中は、薪ストーブ本体の内部を見ることはできません。
お手入れをして、灰、スス、タールがとれた時に内部の状態がわかります。
お手入れの時に、しっかりと内部を確認しておきましょう。
⑤薪ストーブの開口部、パーツのお手入れ
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の5つ目が「薪ストーブの開口部、パーツのお手入れ」です。
開口部には、開閉扉やガラス窓、天板蓋などがあります。
パーツは灰皿などがあります。
ガラス窓はガラスクリーナーを吹き付けウエスで拭き上げましょう。
開閉扉や天板蓋、灰皿などのパーツ類は、薪ストーブクリーナーを吹き付けウエスで拭き上げましよう。
⑥薪ストーブ本体の外部のお手入れ
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の6つ目が「薪ストーブ本体の外部のお手入れ」です。
外部のお手入れは、薪ストーブクリーナーを吹き付けウエスで拭き上げてください。
キズや穴がある時にはパテ、補修材で埋めてください。
パテ、補修材が乾いたら、サンドペーパーで表面がフラットになるように削ってください。
最後に本体と同色の補修磨きペースト(ストーブポリッシュ)で磨き上げてください。
光沢が出たら完了です。
また磨き材にはコンパウンドなども有効です。
薪ストーブに最適なものを選んでください。
ステンレスの場合は穴埋めまでしかできません。
⑦煙突内部のタール落とし
キャンプ用の薪ストーブのお手入れの方法の7つ目が「煙突内部のタール落とし」です。
煙突は外部には汚れはさほど付着しませんが、煙突内部はタールがべっとりと付着していることがあります。
この場合薬品を使う方法もありますが、タールは薬品では簡単には落ちてくれません。
そこで煙突を焼きます。
煙突を焼くことで、薬品を使うよりも素早く落とせます。
やり方はキャンプ場や広い場所で、焚火をしてその中に煙突を入れてください。
焚火の熱でタールが溶けだします。
完全にタールが溶け出してから、薪ストーブクリーナーを吹き付けウエスで拭き上げてください。