安全に薪ストーブを使うなら!キャンプ用薪ストーブ台3選!

秋から春先にかけてのキャンプ。凛とした空気の中で揺らめく炎を眺めながら暖をとる時間は、何物にも代えがたい魅力があります。 そんな特別な時間を与えてくれるのが「薪ストーブ」です。

しかし、その設置方法を一歩間違えると、楽しいキャンプが一転して危険な状況に陥る可能性があります。特に注意したいのが、薪ストーブの「直置き」です。地面の枯れ草は想像以上に燃えやすく、熱や火の粉が引火する危険性が常にあります。

安全で快適な薪ストーブキャンプを楽しむために、不可欠なアイテムが**「薪ストーブ台」**です。 この記事では、薪ストーブ台の重要性から、おすすめの製品3選までを詳しくご紹介します。

なぜ危険?薪ストーブの「直置き」が招く2大リスク

薪ストーブの設置は簡単に見えますが、地面への直置きには大きなリスクが潜んでいます。 なぜ「台」や「足場」を用意する必要があるのか、その理由をしっかり理解しておきましょう。

1. 火災のリスク

薪ストーブを使用する季節、キャンプ場の地面は枯れ草で覆われていることがほとんどです。 ストーブ本体から発せられる放射熱や、薪をくべる際に飛び散る小さな火の粉が枯れ草に燃え移れば、火は一瞬でテントを飲み込むほど燃え広がります。

2. 薪ストーブの劣化

一見乾いているように見える地面からも、「湿気」は常に上がっています。 特に鉄製の薪ストーブを長時間地面に直接置くと、湿気によってサビが発生し、劣化を早める大きな原因となります。 次のシーズンにはサビだらけ、という事態を避けるためにも直置きはおすすめできません。

高価な薪ストーブには、地面との距離を確保するための長い脚が付属していることが多いですが、低価格帯のモデルでは脚が短いか、付属していない場合もあります。 そのような薪ストーブこそ、安全な台の設置が必須です。

【厳選】キャンパーに愛される定番!おすすめ薪ストーブ台3選

ここからは、薪ストーブ台として実績と人気のある、おすすめの製品を3つご紹介します。

①ONOE(尾上製作所) マルチスタンドplus

無骨なデザインが魅力!焚き火もストーブもおまかせの万能スタンド

最初にご紹介するのは、焚き火用品の老舗、尾上製作所の「マルチスタンドplus」です。 もともとマルチファイアテーブルのカテゴリに属する製品で、その名の通り「火」を扱う器具を載せるために作られており、熱に強いのが最大の特徴です。 直火での使用も想定されているため、薪ストーブを載せても安心感は抜群です。

シンプルで頑丈な作りは、どんなキャンプサイトにも馴染む武骨な格好良さがあります。また、コンパクトに折り畳めるので、車への積載や持ち運びも簡単です。

②キャンピングムーン  フィールドラック 折り畳みラック

変幻自在のマルチプレイヤー!キャンプスタイルに合わせて進化するラック

次にご紹介するのは、コストパフォーマンスの高さで人気のキャンピングムーン「フィールドラック」です。 本体はスチール製で、分散耐荷重は約30kgと、一般的なキャンプ用薪ストーブを載せるには十分なスペックを誇ります。

この製品の真骨頂は、その驚くべき多様性にあります。

そのままラックとして

薪ストーブ台としてはもちろん、クーラーボックススタンドや道具置き場としても活躍します。

天板を加えてテーブルに

別売りの天板を載せれば、あっという間におしゃれなサイドテーブルに変身します。

重ねてシェルフに

脚部が上部の外枠にしっかりはまる構造で、最大3段まで安定して重ねることが可能です。

薪ストーブを使わない季節でも、キャンプサイトの収納棚やテーブルとして一年中活躍してくれる、まさに「マルチプレイヤー」な一台です。

③ユニフレーム フィールドラック

揺るぎなき信頼と品質。キャンパーの定番「フィールドラックの王道」

最後に紹介するのは、多くのキャンパーから絶大な支持を得るユニフレームの「フィールドラック」です。 こちらも材質は鉄製で、分散耐荷重は約30kgと薪ストーブ台としての性能は申し分ありません。

長年愛され続ける理由は、その細部にまでこだわった機能性にあります。

サビに強い「カチオンメッキ塗装」

電気の力で塗料を均一に付着させる特殊な塗装により、ムラがなく、雨や夜露によるサビの発生を強力に防ぎます。 大切なギアを長く愛用したい方にぴったりの仕様です。

約1.7kgの驚きの軽さ

1.5Lペットボトル飲料とほぼ同じ重さで、女性でも片手で軽々と持ち運べます。 設営・撤収時の負担を軽減してくれるのは嬉しいポイントです。

抜群の安定性を誇るスタッキング機能

最大4段まで重ねることができ、その安定性は他の追随を許しません。 別売りのコンプレッションベルトで固定すれば、さらに一体感が増し、全くぐらつくことがありません。

安全に楽しむための最終チェックリスト

最適な薪ストーブ台を選んだら、最後に設置時の注意点をおさらいしましょう。

平坦な場所に設置する

ストーブが傾いたり、地面がデコボコだったりすると、不完全燃焼や転倒などのトラブルを引き起こす可能性があります。 必ずフラットで安定した場所を選んで設置してください。

ストーブの周りには物を置かない

薪ストーブ自体は爆発しませんが、周囲に衣類や薪などの燃えやすい物があると、引火して火災につながる恐れがあります。 また、不燃物であっても空気の流れを妨げる可能性があるため、ストーブの周囲には十分なスペースを確保しましょう。

まとめ

薪ストーブは、冬キャンプを最高に楽しく、快適なものにしてくれる素晴らしいアイテムです。そして「薪ストーブ台」は、その楽しさを安全に享受するための、いわば“縁の下の力持ち”です。

今回ご紹介した3つの製品は、どれもキャンパーからの信頼が厚い優れた製品です。ご自身のキャンプスタイルや薪ストーブとの相性を考えて、最適な一台を見つけてください。

しっかりとした準備と知識で、安全で心温まる薪ストーブキャンプを満喫しましょう!