冬キャンプで使う薪ストーブの煙突についてお探しですか?
冬キャンプで使う薪ストーブに欠かせないのが煙突です。
もし煙突がないと、大変なことになってしまうといわれています。
ところで煙突の中にはシングル煙突、二重煙突というものがありますが一体どんなものなのでしょうか。
今回は冬キャンプで使われる薪ストーブのシングル煙突と二重煙突の違いについて詳しくご紹介します。
なぜキャンプで使用する薪ストーブには煙突が必要なのか?
一般的なキャンプで使用する薪ストーブであれば、必ず煙突が立てられています。
ところで一体なぜキャンプで使用する薪ストーブには煙突が立てられているのでしょうか。
キャンプで使用する薪ストーブに煙突が立てられているのは次の4つの理由があります。
①燃焼ガスをテント外に排出するため
燃焼ガスをテント外に排出することが、煙突の一番の目的です。
もし燃焼ガスが排出されずにテント内に留まってしまうと、充満してしまい、健康被害が発生してしまうからです。
②煙突が輻射熱としてテント内を温めている
薪ストーブは、高温で燃焼しています。
当然薪ストーブの燃焼から発生している燃焼ガスも高温です。
よって燃焼ガスが通過する煙突も高温です。その煙突から放射される熱が輻射熱となってテント内を温めてくれます。
③煙突内に強いドラフトを発生させて燃焼効率を高めている
煙突の中に高温の煙が発生すれば、煙は煙突の中を上へ、上へと上昇して行きます。
この現象を「ドラフト(上昇気流)」と呼びます。
より強いドラフトが発生することで、排気が加速され、新鮮な空気(酸素)が吸気されます。
結果的に燃焼室内の燃焼効率が高まります。
④煙突が作る強いドラフトのおかげで、燃焼室内、煙突内にタールが付着しない
煙突内で強いドラフトが発生することで、燃焼室内、煙突内にススやタールが付着しません。
結果的に有害なガスも排出されません。
薪ストーブにはシングル煙突と二重煙突の2種類の煙突が使われている!
現在キャンプ用の薪ストーブには「シングル煙突」と「二重煙突」の2種類の煙突が使われています。
キャンプ用の薪ストーブは、一般的には「シングル煙突」のみが多く採用されています。
ところが最近は「二重煙突」が徐々に使われ始め「シングル煙突」と「二重煙突」を組わせた煙突が増加傾向にあります。
次の章からは「シングル煙突」と「二重煙突」のそれぞれの特徴と違いについてご説明します。
シングル煙突とは一体どんな煙突なのか?
キャンプ用の薪ストーブに使われる煙突で現在メジャーなのが「シングル煙突」です。
こちらではシングル煙突の5つの特徴についてご説明します。
①価格が安い
シングル煙突は、二重煙突の約3分の1の価格で買えます。価格が安いことから、購入者が多く、よって普及率が高いです。
②素材が薄く、軽い
一般的にキャンプ用の薪ストーブの煙突として使われているシングル煙突は、一枚ものの薄い鉄板やステンレス板をパイプ状に加工して造られています。
そのため薄くて、軽いものがほとんどです。
③ドラフトが弱い
シングル煙突は、薄いことから、煙が外気に直接さらされるため、煙突内の排気煙は急激に冷やされます。
よってドラフトが弱くなり、燃焼効率が悪くなります。
④タールやススが煙突内部に付着しやすい
シングル煙突は、ドラフトが弱いことから、煙突内の排気煙は急激に冷やされて、タールやススが煙突内にこびりつきやすくなります。
⑤放熱性が高い
シングル煙突は薄いパイプであることから、放熱性が高く、ポリエステル製のテントであれば、溶けたり、燃えてしまうことがあります。
二重煙突とは一体どんな煙突なのか?
キャンプ用の薪ストーブに使われる煙突で、現在売り出し中なのが「二重煙突」です。
二重煙突とは、正式名称を「断熱二重煙突」といいます。
その理由は煙突の「外面」と「内面」の間に「断熱材」が入っていることから、この名称が使われています。
二重煙突は、ある意味シングル煙突と対極の特徴を持っている煙突です。
こちらでは二重煙突の6つの特徴についてご説明します。
①価格が高い
二重煙突は、シングル煙突の約3倍の価格です。
そのため購入者が少なく、普及率が低いです。
②重くて、厚い
二重煙突は名前の通り二重構造になっていることから、重くて、厚いという特徴があります。
③断熱効果が高くドラフトが強い
二重煙突は、断熱材が入っていることから断熱効果が高いです。
そのため煙突内の煙の温度が下がりにくいことから、強いドラフトを発生することができます。
④煙突内部にタールやススがつきにくい
二重煙突は断熱効果が高いことから、煙の温度が下がりにくく、煙がそのまま排煙されて、煙突内部にタールやススがつきにくいです。
⑤放射熱が低い
二重煙突は断熱効果が高いことから、煙が高温であっても、煙突外部に熱が伝わりにくいことから、放射熱が低くなります。
よってポリエステル製のテントが煙突に触れても、溶けや燃えが低くなります。
⑥劣化の判断がわかりにくい
二重煙突は二重構造になっていることから、外からは断熱材が見えないので、劣化の判断がわかりにくいという特徴があります。