春は、寒い冬が明けて温かくなってくる季節です。それだけに、冬の間できなかったアウトドアやキャンプができるようになる嬉しい季節でもあります。しかし、春は朝晩は厳しい冷え込みとなる場合もあるため、しっかりと服装について考えておく必要があります。この記事では、春のキャンプにふさわしい服装について解説していきます。
春キャンプの特徴とは?
キャンプは楽しいアウトドアアクティビティですが、基本的に屋外での活動、つまりアウトドアであることから、季節によって気温や湿度、そして日の出・日の入りなどに注意が必要となります。春はようやく寒い冬が終わりを告げ、日中は比較的温暖で過ごしやすくなってくる季節ではありますが、それでもまだ朝晩は寒く、日の出は遅く日の入りは早いものです。日中は活動していて汗をかいてしまうほどであっても、夜テントの中で寝るときには肌寒くなってしまうということもあります。また、朝は気温差でさらに体感温度が下がってしまうこともあります。そのため、春になったとはいえ、防寒対策はしっかりとしておく必要があるでしょう。
春はテント内での服装にも注意
テントは、寒い春の季節でも冷たい風を防ぐことはできますが、気温を防ぐことに関しては限界があります。特に、地面が冷えることに関しては、テント内で横になると底冷えしてしまいます。そのため、特に断熱性の高い生地の服装を心がけることで、テント内の冷えを防ぎ、寒さを緩和することができます。さすがにスキーウェアなどは大げさですが、厚手のウィンドブレーカーやブルゾンなどを身体の下に引いたりするという応急的な対策になります。
春キャンプでの服装は「調整可能」を意識する
春の屋外で注意が必要なのは、朝晩の「気温差」です。昼間は日が高く、かつ活動しているために熱く感じてしまうこともありますが、その分日が沈んだあとはかなり肌寒くなります。そのため、完全な防寒具で臨むというのも適切ではありません。外気温に合わせて脱ぎ着することができる服装をすることが望ましいといえます。
ウィンドブレーカー・レインウェア
トップスとして着ることになるウィンドブレーカー・レインウェアなどは、春の防寒の中心となります。近年では、持ち運びが便利な薄手のタイプもありますが、こうしたものを1枚持っていくのもよいですし、最初から厚手のものを1枚着ていくのもよいでしょう。春の雨は大きく体温を奪ってしまうので、特に撥水機能を持っているものを選択することもよいでしょう。雨に備えて、ウィンドブレーカーと別にレインウェアを1枚持っていくとより安心です。
アンダーウェア・ヒートテック
アンダーウェアについては、保温機能を持つものを着込んでいくと、春の厳しい気温変化にも対応することができるでしょう。ヒートテックについては、安く購入できるものもあり、数を揃えることができるのは魅力です。ただし汗をかいてしまうこともあるので、ドライ素材のものを選ぶか、替えのものをいくつか用意しておくことが必要となるでしょう。また、汗の速乾という考え方から言うと、綿素材は乾きにくいので、汗をかきそうなシーンや雨が予想される場合には避けるようにしましょう。
ボトムス
ボトムスは、スカート・ズボンタイプのものがありますが、基本的に防寒を考えるのであればズボンタイプのものがよいでしょう。重ね着をする場合には、インナーは動きを妨げないような、動きやすい素材のものを選択するのが基本です。また、寝るときのボトムスは、足首が閉まっているタイプのものを選ぶと、足首の隙間から体温が逃げず、温かく寝ることができます。外で活動するときには、撥水素材のものを選ぶと急な雨でも安心です。
まとめ
春のキャンプは、「予想より寒い」ことをきちんと想定しておくことが基本です。また、昼間が温かく夜になって寒い、という状況が想定されるため、寒暖差に対応できるように重ね着をしておくと、気温変化に合わせて脱ぎ着して調節することができるようになります。特に朝晩の冷え込みが厳しくなることが予想されるため、寝るときには念の為、昼間の服装に加えてもう1枚重ね着をできるようにしておくと、キャンプで風邪を引くというような悲しい体験を避けることができるでしょう。