キャンプファイヤーには司会進行役や火の管理をする人、照明係など大切な役割を担う人が必要です。そのなかのひとつに「火の神」というのがあります。「火の神」ってそもそもなに?という人から、「火の神」役になったけどどう準備したらいいのかわからないという人まで、「火の神」を簡潔にご紹介していくので、最後まで見ていってくださいね!
なぜ火の神が登場するのか?
その答えはキャンプファイヤーが歌って踊って楽しむだけでなく、儀式的な要素を持ち合わせているからなんです!キャンプファイヤーは小、中学校の野外活動や林間学校であったり、ボーイスカウトの行事として行われることが多く、教育的側面を持っています。火を囲んで仲間と過ごす時間は、絆の形成だけでなく、自然や遠いご先祖様に思いをはせ感謝する時間でもあるんです。そのため、特別な衣装を身にまとい、自然やご先祖様に対する言葉を語る存在が必要になるわけなんですね。次の項目から、火の神のセリフや衣装についてご紹介していきます!
トーチとともに登場 大仕事の点火
火の神の最初の役目はやぐらに火を移すことです。点火前の歌の途中、もしくは歌の後にランプやトーチ(たいまつ)を持って登場します。サークル内を1周したのち、自然や火の起源について話し、やぐらに火を移します。
火の神が語ること
火の神は自然や遠いご先祖様に思いははせ感謝する機会を与えてくれる存在です。キャンプファイヤーに火を移す前とキャンプファイヤーの火が弱くなりみんなが解散する前の2度。火の神は集まったみんなに対して語ります。それぞれの場面のセリフとして例をあげるので、参考にしてみてください!
火を移す前のセリフ
「私たちの暮らす地球は、約45億年前に誕生しました。炎の星から水の星となり、やがて生命を宿すようになった地球に、約200万年前、人類が登場したのです。しかし、人類は弱くもろい存在。地球の中でかげのような存在だったのです。そんな人類が現在のような存在になれたのは、約10万年前に火を使い始めたからです。
それでも人類は弱く、もろく、互いを憎み傷つけてしまう。私は人類の心に永遠の光を与えるためここにきた。人類は知っているのです。互いを思いやること。助け合うこと。ひとりでは決して生きていけないということを。私は今ここでみなの心に光を!火を!与えよう!!」
みんなが解散する前のセリフ
「今夜、みんなが同じ火を囲み互いの絆を深めました。ここで生まれた深い絆は、みんなの心の火であり、未来を照らす光です。こうして消えゆく目の前の火は、みんなの心に火を付け、みんなの中で燃え続けます。心の火種は炎のように大きく成長し、人の痛み、悲しみがわかり、人に喜びを与えることのできる人になっていってください。ここにいる仲間を大切に!この経験を忘れずに!」
また、このセリフを言った後に火の神だけが先に退場すると、厳かな雰囲気を演出しやすいと思います!
火の神の衣装
火の神の衣装に、厳格な決まりはないようです。ですが、白を基調とした衣装と草冠の組み合わせがよく選ばれています。白色の衣装はギリシャのキトンを参考にすると良いかもしれません。キトンは長方形の一枚布からできていて、白いシーツを切り抜くなどして作ることができますよ!
終わりに
火の神について少しでも知ることができましたか?火の神に任命された際は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!
セリフや衣装はひとつの例なので、もっとカジュアルな口調にするなど、アレンジは自由です!