初心者でもOK!キャンプファイヤーの正しい組み方とは?

屋外で火を炊く体験というのは、現代ではキャンプのような場面でなければなかなかないものかもしれません。しかしキャンプファイヤーの火を囲んで談笑したり、食事をしたりといった時間はまさに「キャンプならでは」。普段と違った環境で、普段はなかなかしないような話もできてしまうかもしれません。そんなキャンプファイヤーを、初心者でも間違いなく組み立てるために、この記事ではキャンプファイヤーの正しい組み方について解説していきます。

適当に木を置くだけではキャンプファイヤーにならない?

現実であれ、映画やドラマなどであれ、屋外で火を炊いている姿を目にしたことがあるという方は少なくないでしょう。そのような場面を見ていると、「適当に燃える木材を積んで火をつければ、キャンプファイヤーになるのでは?」という印象を抱く方も少なくないかもしれません。しかしながら、キャンプファイヤーはうまく火が点かなかったり、たとえ火が点いても燃焼速度が早すぎたり遅すぎたりといった問題が起こる場合があります。正しいキャンプファイヤーの組み方を覚えて、楽しいキャンプにしましょう。

キャンプファイヤーの注意点

キャンプファイヤーは一度火をつけたら燃え続けると思われがちですが、実際には火をつけたらその後、しっかりと管理をしてあげないと、キャンプファイヤーが崩壊してしまったり、火が消えてしまったりといったことが起こります。そのため、正しい組み方・積み方でキャンプファイヤーを組み立てる必要があります。また、テントの近くでキャンプファイヤーをするときには、あまりにチカすぎる場所では火を点けないようにしましょう。風で火があおられたり、飛んできた火の粉などで思いがけず大事故につながってしまう危険性もあります。

キャンプファイヤーの基本的な組み方の種類とは?

キャンプファイヤーには、いくつかの組み方の種類があります。代表的であるのは、以下に紹介する「井桁型」「開き傘型」「閉じ傘型」が挙げられます。それぞれの組み方には、燃焼時間や火力の調整のしやすさ、そして火の大きさ(見栄え)など、微妙に異なる特徴があります。それぞれの特徴を把握して、キャンプ場やテントとの距離、キャンプファイヤーをするシチュエーションなどに合わせて使い分けていくのがよいでしょう。

キャンプファイヤーの組み方①井桁型

キャンプファイヤーの組み方のひとつである「井桁型」は、漢字の「井」の字を作るように組み上げていき、その枠の中に小枝を入れて燃やすというタイプのキャンプファイヤーです。井桁は枠が先に燃えてしまわないように、水に浸した木材を使い、互い違いに中央が空くように組んでいきます。こうしてできた枠の中に、燃料としての小枝、着火剤として丸めた新聞紙や樹皮などを入れるという組み方です。この組み方ですと、火力が強く大きなキャンプファイヤーになるため、迫力はバツグンです。一方、枠組みも後から燃えていくので崩壊しやすい点、そして、火力が大きいので燃焼が早い(短時間で終わってしまう)点には注意が必要です。

キャンプファイヤーの組み方②開き傘型

「開き傘」型は、中心に着火がしやすい細い枝などを起き、その周りに薪を放射状に置いていくという組み方をします。日本に古くからある「囲炉裏」や、「焚き火」といってイメージする組み方はこの開き傘型です。この開き傘型の組み方は、井桁型に比べて長時間火が燃え続けるので、キャンプの場面で、焚き火の周りで談笑したりなど、ゆったりした時間を過ごしたいときに適している組み方であるといえるでしょう。また、周辺に置く薪の量によって火力を調整することができるため、火が大きくなりすぎて事故に繋がったりといった危険を避けることができることもポイントです。一方、この開き傘型は大きなキャンプファイヤーとはならないので、大人数でキャンプファイヤーを囲んだレクリエーションなどをしたいときにはあまり向いていない組み方となります。

キャンプファイヤーの組み方③閉じ傘型

「閉じ傘」型は、開き傘型のように中心に着火がしやすい細い枝などを積んでいること、薪を放射状に並べていくことに変わりはないのですが、このとき中心部を高く重ねるようにして組んでいく組み方です。開き傘型に比べて高く作り、最終的に円錐形になるように作ることから、見栄えがよく、火柱のようなキャンプファイヤーになることが特徴です。また、着火が早く、火をつけやすいことが特徴です。一方で、円錐形に組み上げることから、キャンプファイヤーが崩れやすいこと、また短時間で燃え尽きてしまうということには注意しておく必要があります。

まとめ

キャンプファイヤーには、様々な組み方がありますが、それぞれにメリットもデメリットもあります。そのため、自分が行うキャンプの状況やキャンプファイヤーをする状況などに合わせて、もっとも適切な組み方をセレクトしてみるといいでしょう。