キャンプ用の薪ストーブの煙突が撤収時に抜けないことでお困りですか?
寒い冬キャンプを成功させるには薪ストーブははずせませんよね。
薪ストーブはテント内全体を暖めてくれることから、上着なしで過ごすこともできます。
ところでそんなありがたい薪ストーブですが、1つだけ気になることがあります。
それは「煙突が撤収時に抜けないこと」です。
設置時には煙突が連結できたはずなのに、撤収になると、煙突が抜けなくなりタイムロスをしてしまいます。
では一体なぜ薪ストーブの煙突は抜けなくなるのでしょうか。
今回はキャンプ用薪ストーブの煙突が抜けない5つ理由と3つの対処法について詳しくご紹介します。
目次
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない5つの理由
みなさんはキャンプ用薪ストーブの煙突の設置と撤収のご経験はあるでしょうか。
一般的にキャンプ用の薪ストーブの煙突は、多いもので8本近く連結します。
よって薪ストーブ本体からの長さは2.5~3.0メートル近くになります。
ところでキャンプ用薪ストーブの煙突は、撤収時には抜けないという話がよく聞かれます。
一体なぜでしょうか。
こちらではキャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない5つの理由について分かりやすくご説明します。
①煙突のつなぎ目がきつく作られている
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない1つ目の理由が「煙突のつなぎ目がきつく作られている」からです。
キャンプ用の薪ストーブの煙突は、多いもので8本近くを連結します。
すると長さが3メートル近くになります。
そのため簡単につなぎ目が抜けないように、製造段階から煙突のつなぎ目がきつく作られています。
実は煙突同士をつなげる時も、コツがいるくらいつなぎ目がキツキツに作られています。
②煙突が熱で膨張している
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない2つ目の理由が「煙突が熱で膨張している」からです。
一般的には、ほとんどの煙突は「金属」で造られています。
そのため「金属は熱による膨張」が発生します。
煙突によっては熱が下がっても、膨張したままになっているものもあり、まるでくっついたようになることから抜けなくなります。
特にステンレス製の煙突は、鉄製の煙突と比較すると、熱膨張率が高い傾向にあります。
まとめると煙突内が高温になったことで、煙突のつなぎ目が膨張して、さらに焼き付きに似た状態が発生したことで抜くけなくなります。
③タールが付着している
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない3つ目の理由が「タールが付着している」からです。
煙突を解体した時に、煙突の内部を見ると「黒いもの」がこびりついています。
この「黒いもの」がタールです。
タールの元になっているのは、樹木からでる「樹脂(ヤニ)」です。
このタールは、針葉樹や水分が残っている木材から発生しやすくなっています。
一般的な話ですが、杉や檜を使った薪は、タール分が多い針葉樹です。
またキャンプ場やホームセンターで売られている薪は、早く売れることから乾燥が追いついていないのでタールが出やすいです。
まとめると煙突内部に付着したタールは、温度が冷えると固まってしまい、これにより煙突の抜けが悪くなります。
④シングル煙突にしている
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない4つ目の理由が「シングル煙突にしている」からです。
こちらもタールと関係があります。
一般的なシングル煙突は、薄手の金属で造られています。
よって外気の影響を受けやすく、煙突の上部に進むほど冷えやすい構造になっています。
そのためシングル煙突の中の煙が、上に向かって上昇すると、冷やされやすくなります。
すると煙の中の気化したタールが冷やされ、液化して、さらに冷やされると固まってしまいます。
まとめるとシングル煙突にしていることで、気化したタールが冷やされやすく、結果的に煙突のつなぎ目で固まってしまい、抜けにくくなるということです。
⑤薪ストーブが二次燃焼未対応
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない5つ目の理由が「薪ストーブが二次燃焼未対応」だからです。
こちらもタールと関係があります。
現在の薪ストーブの主流は二次燃焼型薪ストーブです。
二次燃焼型薪ストーブとは、薪燃焼(1次燃焼)で発生した「煙(タールを含む)」を、高温の空気を使って再度燃やす(二次燃焼)仕組みです。
二次燃焼型薪ストーブであれば「煙(タールを含む)」は燃やされ、クリーンになりタールが発生しにくくなります。
ところが薪ストーブが、二次燃焼未対応のものであると、タールは煙に大量に含まれたまま煙突内を上昇していき、煙突のつなぎ目で冷やされ、そのまま固まってしまいます。
タールが固まったままなので、煙突は抜けなくなります。
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない時の3つの対処法!
様々な理由が原因で、キャンプ用薪ストーブの煙突は抜けにくくなります。
ではキャンプ用薪ストーブの煙突が、抜けない時の対処法は一体どうすれば良いのでしょうか。
次の3つの対処法を行うことで、煙突は簡単に抜くことができます。
①煙突のつなぎ目をたたく
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない時の対処法の1つ目が「煙突のつなぎ目をたたく」ことです。
様々な理由から抜けなくなっていますが、煙突のつなぎ目をたたくことで、剥離され抜けやすくなります。
②煙突のつなぎ目を回しながら抜く
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない時の対処法の2つ目が「煙突のつなぎ目を回しながら抜く」ことです。
煙突のつなぎ目をそのまま抜くよりも、回しながら抜いたほうが簡単に抜けます。
③煙突のつなぎ目に潤滑油を吹き付ける
キャンプ用薪ストーブの煙突が撤収時に抜けない時の対処法の3つ目が「煙突のつなぎ目に潤滑油を吹き付ける」ことです。
煙突のつなぎ目に潤滑油を吹き付けて、しばらく放置してください。
しばらく放置したのち、回しながら抜くと簡単に抜けます。
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