冬キャンプを安全に!キャンプ用薪ストーブの3つの断熱方法!

冬キャンプに使う薪ストーブには、断熱が必要なことはご存じでしょうか?

キャンプ用薪ストーブは、真冬だというのにテントの中は上着いらずのホッカホッカ状態にすることができます。

このようにキャンプ用薪ストーブは、まるで自宅でエアコンの暖房を入れているように、テント内を温めてくれる冬キャンプには欠かせないアイテムなんです。

ところがそんな薪ストーブにも注意点があります。

それは薪ストーブの煙突部分とテントが接触していると、煙突の熱で溶けたり、燃えたりすることがあることなんです。

このようなことから薪ストーブの設置には、断熱が必要といわれています。

今回は冬キャンプを安全に キャンプ用薪ストーブの3つの断熱方法について詳しくご紹介します。

ポリエステル生地のテントは100度で溶け始める!

最近は値段が安いポリエステル生地やナイロン生地のテントが多数出回っています。

これらは以前からあるコットン生地のテントに比べると、薄くて、軽いものです。

例えるとホームセンターで売っている雨傘の生地と同じです。

そのため火気には弱く、ある実験では100度くらいで溶け始めます。

またポリエステル生地やナイロン生地などのように、化学繊維で出来たテントは、煙突からの火の粉にも弱く、溶けて簡単に穴が開いてしまいます。

キャンプ用薪ストーブの温度は一体何度くらいか?

ところでキャンプ用薪ストーブの温度は一体何度くらいなのでしょうか。

キャンプ用薪ストーブには、最近小型の薪ストーブが出回っています。

この小型薪ストーブの最大火力時での温度が、およそ300度くらいまで上がります。

また小型薪ストーブの煙突の根元の温度が約150度くらいまで上がり、煙突の先端に進むほど温度は下がっていきます。

ただし煙突の先端でも110度以上はあります。

このようにキャンプ用の小型の薪ストーブであっても、ポリエステル生地やナイロン生地のテントが長時間触れていると間違いなく、溶けたり燃えてしまうことになります。

また薪ストーブは小型よりも、サイズが大きくなるほど、最大火力も最高温度も高くなります。

次の章からは、キャンプ用薪ストーブの断熱方法についてご紹介します。

キャンプ用薪ストーブの3つの断熱方法!

キャンプ用薪ストーブは、本体や煙突から高温を発します。

よってテントの溶け、テントの燃え、その他荷物の燃えなどの様々な悪影響を及ぼすこともあります。

そのため溶けや燃えなどを防ぐために「断熱」をする必要があります。

この場合の「断熱」とは、薪ストーブの煙突の高温から、テントや荷物を守ることを指します。

キャンプ用薪ストーブの断熱方法には次の3つの方法があります。

①べニア板でテント除けを作り断熱する

キャンプ用薪ストーブの断熱方法の1つ目が「べニア板でテント除けを作り断熱する

」ことです。

こちらの方法は簡易的でお安くできます。

やり方は、ホームセンターでべニア板を買ってきて、板を3枚作り、その板を組み三角形を作ります。

三角形の板が、煙突に触れないように、広めの三角を作ります。

現場では、薪ストーブ本体をテント内に設置して、横引き煙突を三角形の板の中を通します。

この時煙突とべニア板が10cm以上離れていればOKです。

次にテントの下部を三角形の板の上部にのせ、テント生地と煙突が直接触れていなければ完了です。

最も簡易的で、お安くできて、効果も高い断熱方法です。

ただしこのやり方は縦引き煙突には不向きです。

②テント用フラッシング キットを使って断熱する

キャンプ用薪ストーブの断熱方法の2つ目が「テント用フラッシング キットを使って断熱する」ことです。

こちらの断熱方法は、主に縦引き煙突向きの方法です。(横引き煙突でも可能です)

やり方は、テント内に薪ストーブ本体を設置します。

次に、煙突が貫通する予定のテントの生地に「フラッシング キット」装着用の穴をあけ、「フラッシング キット」を取り付けます。

最後に「フラッシング キット」の中を煙突を貫通させ、煙突の先端を取り付けたら完了です。

「フラッシング キット」が、約300度の高温まで耐えられることから、一般的なキャンプ用の薪ストーブの煙突が発する熱であれば十分耐えられます。

よってテントに対して高い断熱効果を発揮してくれます。

③二重煙突を使って断熱する

キャンプ用薪ストーブの断熱方法の3つ目が「二重煙突を使って断熱する」ことです。

みなさんはキャンプ用の薪ストーブの煙突に、シングル煙突と二重煙突という2つのタイプの煙突があることはご存じでしょうか。

シングル煙突とは、一枚ものの薄い鉄板やステンレス板を、パイプ状に加工して造られた薄手の煙突です。

値段は安いですが、煙突の熱がダイレクトに伝わり、薪ストーブの使用中は火傷するほど高温になります。

それに対して二重煙突とは、煙突のアウターとインナーの間に、断熱材が組み込まれた煙突のことです。

二重煙突は断熱されていることから、煙突内が高温になっても、煙突表面はそれほど熱くはなりません。

よってキャンプ用薪ストーブの煙突に二重煙突を使うことで、テントに対して高い断熱性を発揮してくれます。